ohaka to ojizousan


不動産を売却したいというお客様。
来店される方は必ず所有者のお子様、またはお孫様が多いのです。
物件の所在、状態、評価とヒヤリングしていく中来店されたご本人は自分の所有物のように話されます。
では次回来店されるときに謄本や権利書確認、図面などをご用意ください。
と話し再度来店されます。
こちらの方としても物件相場や成約事例、路線価などの調査をし相場の割り出しをしていきます。
今までのリスト顧客からマッチングするお客様にしらみつぶしに連絡を取り、購入意思がまだおありになるかを聞き一度来店していただき最近の意思確認をします。
いろんな手段を得て買主を探し値段の折り合いも付いたころ、実は相談なのですがと売主様の本人確認の段階で名義は父、あるいは祖父ですと言い出すのです。
そしてその所有者本人はというと、ケアホームや老人ホームに在籍しており、私たち業者は一瞬ひやりとするのです。
認知症でないのか。
意思確認はきちんとできる人なのかと・・・それを判断していただけるのは司法書士にかかってきます。
所有者本人に面談していただき進めていくのですが認知症であると判断されると後見人をつけるなどと手続きが難しくなる上その手段をとることの期間も相当かかってくることになります。
現在持っている契約案件も娘さんが売却依頼にこられましたが、実はお父様の所有物件でした。
そのお父様はというと老人ホームに入所されている96歳の方でした。
先日司法書士に老人ホームへ本人確認と意思確認等をしていただき、問題無いだろうということで契約日、決済日を決めていくのですがまたここにもタイムラグがあり決済日までは安心できないのです。
というのは契約時買主は手付金を支払い融資の申し込みをします。
金融先から指示された必要添付書類を収集し提出後、融資内諾がおりるのに、2週間から4週間、もちろん決済日は融資がおりてからになります。
今回のように所有者が96歳と高齢化しているといつ何時どんな事態が起きてしまうか予想が付きません。
このような案件にかかわるたび、所有するものの責任をもう少し早期判断してもらい、売却するか、贈与するか、何らかの策を施してもらいたいと思います。
自分はまだまだと思っている間にタイミングを逃してしまうというようなこともあるのでしょうか。
といっている私も自分の所有する不動産、どんな風に整理していくのが良いか最近考えるようになりました。
人間の気持ちというのは日々変化します。
人間のちょっとした感情で今日はこうしようと思っていても明日になればまた少しずれていき、やはり私にも高齢になるにつれ判断力が無くなっていくのでしょう。
このような繰り返しによって社会が回っていくのでしょうか。
であるのであれば個人で持つ不動産に年齢制限を施すというのはどうなのでしょう。